当時の西欧系の軍事史についても知っておくと損はないので、昔書いた書評を転載します。
http://www.honzuki.jp/book/80849/review/21563/
[短評]
ルネッサンス期のイタリア戦争から7年戦争終結までの戦闘技術の変遷を描いたのが本書。火器が戦場で使われ始めた時代から小銃射撃戦術がある種の頂点に達した時代までを一纏めにしているため、かなり時代的には贅沢な内容なのであるが、そのために内容が発散してしまった。もっとも文章は読みやすく、会戦図をはじめとして図版は綺麗なので初心者にはお薦め。
ただ、明らかに最近の動向を無視して戦術変遷を辿っているケースもあり、いくら初心者向けとはいえ、明らかな問題である。その後に他の文献を続けて読んで本書の誤りを是正することが必須。また本書を読む場合、イギリスを中心としたヨーロッパの戦術史である旨をしっかりと理解して読むべきである。